坂口安吾 の 新日本地理「飛騨・高山の抹殺」について。(その ⑫)
- ① 飛騨には重要な古代史記事がない?
- ② 古い交通路は海ではなく山だった?
- ③ 飛騨の諏訪 と 信濃の諏訪
- ④ 山を越えて飛騨から穂高(信濃)へ
- ⑤ 両面宿儺は日本の主であり大和の敵?!
- ⑥ 両面宿儺とヤマトタケルの類似性
- ⑦ 日本神話は「二面性の暗示」だらけ
- ⑧ 重大な史実は各地へコピペ分散?!
- ⑨ 美濃(岐阜)は古代地名原形の宝庫?!
- ⑩ 身内のケンカと日本神話
- ⑪ 元明天皇が行った妙テコリンな事
- ⑫ 壬申の乱に出てこない飛騨
- ⑬ 敗者の大友皇子と蘇我赤兄
- ⑭ 飛騨と大和と廣瀬と龍田
- ⑮ XXXXX
- ⑯ XXXXX
- ⑰ XXXXX
※ 当記事は、上記シリーズ「⑫」です
安吾の新日本地理:飛騨・高山の抹殺 ⑫
「安吾の新日本地理:飛騨・高山の抹殺」というお話は、「青空文庫」で、読むことが出来ます。
\ 全文はこちら /
私としては(当事者ではないからこそ言える事ではありますが)何か や 誰か へ対する 批判 は 目的としていません。
その点を、ご理解の上、読んでいただけると有難いです。
「白黒の文字」だけだと、情報が上手く入らない「ポンコツ脳」なので、自分の為にちょっと整理してみました。↓↓↓
壬申の乱に出てこない飛騨
・青空文庫編:安吾の新日本地理:飛騨・高山の抹殺――中部の巻――坂口安吾
↑↑↑ 上記の内容に「改行」「空白」「…」「リンク」「補足」「画像」等 をプラスさせていただきました ↓↓↓
※ 「斜体」が「坂口安吾」の文章です。↓↓↓
信濃 と 美濃 へ 遷都 だとか 行幸 という目的は、実は その温泉が目当て のようだ。
<メモ:参考>
ここに思いだされるのは、日本武尊 が 伊吹山 で気を失って死にかけたとき、清水 をのんだら、いったん目がさめた という。
それで サメ井の美泉 とか称されて 天下に名高い 美泉伝説 がある。
<メモ:参考>
- サメ井の美泉=居醒泉=醒井(醒井宿)=玉倉部の清水
- 長浜・米原観光情報サイト:居醒の清水【平成の名水百選/水の郷百選】
- 関ケ原観光ガイド:玉倉部の清水・日本武尊居醒の泉

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大友皇子 の運命は 日本武尊 の悲劇 によく似ている。
どちらも天皇に殺されてるし、殺された場所が 伊吹山 を中にはさんで 東 と 西、ミノ と 近江 に分れているだけだ。
おまけに 日本武尊の死体は 白鳥 となってなくなり、大友皇子 は首を敵に持って行かれてしまう。
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さて、ここで 壬申の乱、天武天皇 と 大友皇子の戦争のところの文章を見ていただきたいのです。
…が、この文章の順だと、近江 に近い方から、不破、野上、ワサミ の順に陣をかまえた筈でなければならないが、ワサミ に大軍がおってこれを握ってる 高市皇子 は 近江の方へは 全然動いた記事がありません。
<メモ>
・関ケ原町歴史民俗学習館:壬申の乱
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のみならず、近江方 の 羽田公矢国 という 大将 が 帰投すると、これを 味方の大将 に任命 して、越 へ攻め入らせています。
<メモ>
・羽田公矢国=「八国」とも書く
近江に 敵がいるのに 越を攻めるとはワケが分りません。
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まア、そのへんはどうでもいいのですが、
ぽの
伊勢、伊賀、尾張、美濃 などの大軍がうごき、近江 の方も 九州 や 東国 へ援軍を送るように 使者 をだしている。
それによると、東の方 は 天武 の領分 で、西の方 の諸国は 近江方 の領分 のように思われますが、大友皇子 の命で 筑紫 へ援軍をもとめにゆく使者が アズミ連です。
一番変テコなのは、すぐ お隣の国で、そしてどちらの陣にとっても 一番ちかい お隣りの ヒダに、どちらも援軍をもとめない。
それどころか、信濃 という言葉はでてきても、ヒダ という言葉は 完全に一度もでてきません。
これはどういうわけでしょうか。
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すでに申上げたように、両面神話 はたいがい一応アベコベにひッくり返してあるものだ。
壬申の乱では 伊吹山 を中心に 敵味方が 西 と 東 になってるが、筑紫 へ行く使者が 明かに 信濃 の生れたる アズミ氏 だから、これも恐らくアベコベになっているのだろう。
<メモ>
アズミ氏の生まれが(通説のように九州ではなく)信濃だったとしても。
アズミ氏が「九州に縁を持つ一族」であることは間違いないので、アズミ氏が 筑紫へ行くのはそんなにおかしい事ではないような…?
それも 伊吹山 が中心ではなくて、両方にとって 隣国 でありながら 全然タブーの如くに一度も名が現れない ヒダ という ひみつの国 が実は中心であって、ヒダ中心 に 東 と 西 が逆になっている。
こう見ると多くのことが大そう分り易くなって参ります。
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それ以前の歴史で見ても、日本武尊 の 東征の順路 とか 群蠅の飛んだ順路 などで、ヒダ、シナノ、上野、常陸、越、奥州 などが 皇威 に服さぬ 一連の エミシどもの住む土地 であることが分る。
すると、実は 東国の方が 大友皇子の側だ ということが分るでしょう。
<メモ>
アベコベについて「???」な部分はありつつも、「(飛騨から)東国の方が大友皇子※」というのは「さもありなん」?
※「東国を(大友皇子自身が)拠点としていた」という意味ではなく、「大友皇子側の勢力は東国にいた」という意味で
したがって、日本書紀 に現れる 戦争の地名 は、むろん 戦場がその土地ではない筈 だから全然デタラメな コシラエモノにきまってる。
しかし、両面神話 というものは、それが 各時代の いろいろの両面人 となって現れてるうち、そのどこかに 真実が 隠され 暗示 されているものだ。
すると、大友皇子 によく似ているのは 日本武尊 であるから、この戦争の陣立が アベコベになってるように、日本武尊 も 東征の往路と 復路の 二ツがあるから、
その復路の方が、そして 日本武尊 が 信濃坂 で道に迷い 伊吹山 で死ぬまでのところが 大友皇子 の場合を 現しているのかも 知れない。
一応は、こう見るのが自然かも知れません。
私は しかし そうではない と思うのです。
ぽの
なぜなら、日本武尊 と 大友皇子 の話は 伊吹山を 境に アベコベ になっています。
ところが 壬申の乱 の陣立 は、必死に隠されているのが ヒダ ですから、この ヒダ を中心 に アベコベ になっているらしい のです。
ところが ヒダ の マンナカ には ヒダ と ミノ の国境に接するあたりに 重大きわまる 両面神話 がある のです。
※ ↑↑↑「斜体」が「坂口安吾」の文章です。
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参考サイト
安吾の新日本地理:飛騨・高山の抹殺 ⑫|まとめ
- ① 飛騨には重要な古代史記事がない?
- ② 古い交通路は海ではなく山だった?
- ③ 飛騨の諏訪 と 信濃の諏訪
- ④ 山を越えて飛騨から穂高(信濃)へ
- ⑤ 両面宿儺は日本の主であり大和の敵?!
- ⑥ 両面宿儺とヤマトタケルの類似性
- ⑦ 日本神話は「二面性の暗示」だらけ
- ⑧ 重大な史実は各地へコピペ分散?!
- ⑨ 美濃(岐阜)は古代地名原形の宝庫?!
- ⑩ 身内のケンカと日本神話
- ⑪ 元明天皇が行った妙テコリンな事
- ⑫ 壬申の乱に出てこない飛騨
- ⑬ 敗者の大友皇子と蘇我赤兄
- ⑭ 飛騨と大和と廣瀬と龍田
- ⑮ XXXXX
- ⑯ XXXXX
- ⑰ XXXXX
※ 当記事は、上記シリーズ「⑫」です
以上、
「安吾の新日本地理:飛騨・高山の抹殺 ⑫」についてのブログ記事でした。