「大物主神 とは?」
大物主神とは?
「大物主神とは?」
この問いに対し、一番よく目にするのは
大国主神 の「幸魂(サキミタマ)・奇魂(クシミタマ)」
すなわち
大国主神 の 別名
… というような説明ではないでしょうか。
・
・
大物主神 と同神(人・モノ)は、「大国主」だけではなかったりもします。

大物主神とは=大国主?
古事記
『古事記』によれば、出雲の 大国主神 が 国造りに苦労していたとき、海から光り輝く神が現れて言いました。
「私はあなたの 幸魂(サキミタマ)・奇魂(クシミタマ)である。
もし私を祀るなら、この国は必ず平和に治まるだろう。」
ここで現れた神が 大物主神。
大物主神はさらに続けました。
「私を 倭の青垣の東の山に祀れ」と。
この場所が「三輪山(みわやま/奈良県桜井市)」でした。
★そして、「大物主」自らは名乗ってはいませんが、文章内で登場した神の名前について 「大物主」と書かれています。
・
・
『古事記』における「大物主神」の別名 ↓↓↓
- 坐御諸山上神(ミモロヤマノウエニマスカミ)
- 美和之大物主神(ミワノオオモノヌシノカミ)
- 意富美和之大神(オオミワノオオカミ)
日本書紀
ある時、海を照らす光があって、突然、何かが水の上に浮かんできました。
「もし私がここにいなければ、あなたはこの国をどうして治めることができるのか。
私がいるからこそ、あなたは大きな事業を成すことができたのだ」とその者は言いました。
大己貴神(大国主の別名)は「それでは あなたは 誰ですか?」と尋ねました。
その者は答えて言いました。
「私はあなたの “幸魂(サキミタマ)・奇魂(クシミタマ)” です。」と。
大己貴神 は言いました。
「そうか。あなたは 私の 幸魂・奇魂であるとわかった。
さて、どこにお住まいになりたいのですか?」
その者は答えました。
「私は 日本国の 三諸山に住みたいと望みます。」
そこで 宮をその場所に建て、その地に鎮まることとしました。
これが 大三輪の神 と呼ばれる神です。
★そして、「大己貴神の 別名とする説」と「大己貴神の 幸魂奇魂とする説」と「(大己貴神とは)別個の国津神とする説」が併記されています。
★ちなみに『日本書紀』では(「登場=大己貴神との出会い」のシーン において)「大三輪の神」とは書かれているが「大物主」という名前は書かれていません。
(補足:『日本書紀』の「神代」では「大物主」は本文に登場しない)
・
・
『日本書紀』における「大物主神」の別名 ↓↓↓
- 大三輪之神
- 大三輪神
ホツマツタエ(秀真伝)
ホツマツタエ(秀真伝)では、大物主神 について以下の様に書かれています。↓↓↓
モノヌシ(物主・守主)=中央政権の モノノベ の主
モノノベ(公務員)=物部 (守の侍)=君に仕えて民を治める者 =臣の別名
アスカ政権 が独立して以降、区別のために「オオモノヌシ(大物主)」と呼ぶようになったと思われる。
「オオモノヌシ(大物主)」は 中央政権のモノヌシを言い、800人のモノノベを司る。
コトシロヌシ と 副モノヌシ と 連 とが補佐する。
「オオモノヌシ(大物主)」は、八重垣の臣 (初代は ソサノヲ) の長男によって世襲され、同時に二人はいない。
- 右の臣
- 剣の臣
- 八重垣の臣
歴代の大物主
ホツマツタエ(秀真伝)
- 初代:大己貴(斎名:クシキネ)
- 2代目:大国主(斎名:クシヒコ)
- 3代目:子守尊(斎名:ミホヒコ・幼名:ヨロギマロ)
- 4代目:天葺根命
- 5代目:櫛甕玉命(斎名:ワニヒコ)
大物主神は一人ではない(役職)
「大物主」とは、役職であり、一人ではないという話もあります。
大物主神:その他の呼び方
大物主のその他の呼び方は以下の通りです。↓↓↓
- 八戸挂須御諸命(播磨国風土記)
- 大物主葦原志許(播磨国風土記)
- 倭大物主櫛玉命(出雲国造神賀詞)
大物主神とは?|まとめ
以上、
「大物主神とは?」についてのブログ記事でした。