坂口安吾 の 新日本地理「飛騨・高山の抹殺」について。(その ④)
- ① 飛騨には重要な古代史記事がない?
- ② 古い交通路は海ではなく山だった?
- ③ 飛騨の諏訪 と 信濃の諏訪
- ④ 山を越えて飛騨から穂高(信濃)へ
- ⑤ 両面宿儺は日本の主であり大和の敵?!
- ⑥ 両面宿儺とヤマトタケルの二面性
- ⑦ 日本神話は「二面性の暗示」だらけ
- ⑧ 美濃(岐阜)は古代国史の地名原形の宝庫?!
- ⑨ 身内のケンカと日本神話
- ⑩ 敗者の大友皇子と蘇我赤兄
- ⑪ XXXXX
※ 当記事は、上記シリーズ「④」です
安吾の新日本地理:飛騨・高山の抹殺 ④
「安吾の新日本地理:飛騨・高山の抹殺」というお話は、「青空文庫」で、読むことが出来ます。
\ 全文はこちら /
私としては(当事者ではないからこそ言える事ではありますが)何か や 誰か へ対する 批判 は 目的としていません。
その点を、ご理解の上、読んでいただけると有難いです。
「白黒の文字」だけだと、情報が上手く入らない「ポンコツ脳」なので、自分の為にちょっと整理してみました。↓↓↓
山を越えて飛騨から穂高(信濃)へ
・青空文庫編:安吾の新日本地理:飛騨・高山の抹殺――中部の巻――坂口安吾
↑↑↑ 上記の内容に「改行」「空白」「…」「リンク」「補足」「画像」等 をプラスさせていただきました ↓↓↓

赤:飛騨国・緑:東山道(引用:Wikipedia)
※ 「斜体」が「坂口安吾」の文章です。↓↓↓
乗鞍 に 位山 の古い呼び名 があって(←古くは「乗鞍岳 が 位山と呼ばれていた」という意味)
現に 山神崇拝 のあとの巨石が多く見られ 乗鞍権現 もあるけれども、信濃側 の 信仰 からみると、この氏族がヒダから山越えした最初はむしろ 穂高 で。
穂高 を 梓川 まで下ッた 現在の 穂高神社 の地がこの氏族の 信濃開拓 の交通要所、重大な分岐点 をなしているらしい。
つまりこの氏族 の 発展根拠地点 でもある。
松本の平野へ、
またスワへ、
伊那 へ。
遺跡 から 判断 して 三ツ の古代人 の 発展方向の その重大な 分岐点、聖なる根拠点たる 穂高神社 。
- 玄松子の記憶:穂高神社(本宮):長野県 安曇野市 穂高
- 玄松子の記憶:穂高神社(奥宮):長野県 松本市 安曇 上高地 明神池畔
- 神紋はいずれも「十四弁葉菊花」
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又 その山上たる 穂高の峯 は 信濃側の信仰 からは 一ノ山 と見られるのが 自然かも知れん。
そして 船津 へついた一行が登るとすれば、乗鞍 よりも 穂高 の方を選ぶのが自然かも知れないのである。
その 二ツの中間 の アワ峠 が一番古くひらけた道のようだ。
この氏族は 船津上陸 当初 は 谷沿い道よりも むしろ尾根づたいに歩いていたと見られる。
穂高中心 に 北 には 立山 へ、
南には乗鞍、御岳へ
…と 彼らは 尾根づたい に往復して 立山 と 御岳 から 低地へ降り、もしくは 中間の峠を降りた。
御岳 を 尾根づたいに 南下 すると 三国山 と云って、ヒダ、シナノ、ミノ、三国の境、そのヒダ側が 竹原村 で、そこが 尾根 から低地へ降りる 南限の地点 と想像される。
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今も スワ神社 の神事に スワ湖 の 氷上渡御 というのがあります。
…が、これは 穂高 から 御岳 への 尾根通行 を 湖水 に当てはめたもので、あの氷のワレ や モリ上りは 一方には中間の 乗鞍のクラにのるという意味と、氷がわれるということで 通過の雪どけを待つ意味の 通交の祈願 のような気がします。
竹原村 大字宮地 の 川合平 に 日本に珍しい 枝垂栗 自生地 がある。
この 栗の自生地 は他に シナノの某山 その他 二三しか見られない由である。
…が、この木のある所は 立山 から 尾根を通る神様の休憩地 だから、これに触れると神罰をうけて病気にかかる、と里人は怖れて伐ることがなかったから今日に残ったと里人に信ぜられている。
これは 尾根を往復する一行の 目ジルシ でもあり、或いは この木の実は 彼らが 故郷たる 異国から持参して 通過や居住の地ごとに植えつけてきたもの ではなかろうか。
※ ↑↑↑「斜体」が「坂口安吾」の文章です。
関連場所の地図
参考サイト
安吾の新日本地理:飛騨・高山の抹殺 ④|まとめ
- ① 飛騨には重要な古代史記事がない?
- ② 古い交通路は海ではなく山だった?
- ③ 飛騨の諏訪 と 信濃の諏訪
- ④ 山を越えて飛騨から穂高(信濃)へ
- ⑤ 両面宿儺は日本の主であり大和の敵?!
- ⑥ 両面宿儺とヤマトタケルの二面性
- ⑦ 日本神話は「二面性の暗示」だらけ
- ⑧ 美濃(岐阜)は古代国史の地名原形の宝庫?!
- ⑨ 身内のケンカと日本神話
- ⑩ 敗者の大友皇子と蘇我赤兄
- ⑪ XXXXX
※ 当記事は、上記シリーズ「④」です
以上、
「安吾の新日本地理:飛騨・高山の抹殺 ④」についてのブログ記事でした。