飛騨天孫族とシラギ神 について。
・「飛騨の伝承」記事一覧はこちら
飛騨天孫族とシラギ神
飛騨の口伝において、「飛騨天孫族」を「被差別部落民」へと貶めたとされる「シラギ神(韓神)」についてまとめます。
以下、参考にした サイトです。↓↓↓
ただ、読み進めるにつれて「(一部の)出雲」や「韓神(シラギ神)」に対する恨みを強く感じ、少々恐怖も感じます。
「史実はひとつ」ではありますが、その感じ方(受け止め方)は立場によって異なります。
「苦難の歴史を訴える立場の人がいたこと」については 想像と理解に努めたいですが、私自身が「誰が悪い(悪くない)」を語れるものではありません。
当ブログで飛騨の伝承を引用する目的は「古代史を読み解くヒント」としてであり、「何かや誰かを責めたいわけではない(=どの立場の方とも争いたくない)」点をご了承いただけると幸いです。
・
・
・
飛騨の口伝によると、飛騨の天孫族を被差別部落民へと貶めたのは 「出雲の大国主」と「シラギの女性(複数)との間」の子ども(大勢いる)が「シラギ神(韓神)」の勢力だと言われています。
代表的な存在は、「イソタケル(五十猛)」で「スクナヒコナ(少彦名)」ですが、その他にどのような神々が「シラギ神(韓神)」にいたのでしょうか?
余談ではありますが…
出雲の口伝(以下の本参照 ↓↓↓) によると「少彦名(スクナヒコナ)」という名前の神は存在しません。
正しくは「少名彦(スクナヒコ)」であり、この呼び方は「職名(出雲の副王のこと)」で、名前としては「事代主(コトシロヌシ)」が正しいと言われています。
そして、この 事代主(八重波津身)に 三島溝咋の娘(玉櫛姫)が輿入れし、その子孫 が 三輪山祭祀 に関わっていると伝わっています。
ちなみに、五十猛(イソタケル)の父親が「饒速日=天火明」となっています。
飛騨口伝でシラギ神と呼ばれる神たち
- 五十猛(少彦名)
- 大歳神
- 大国御魂神(大歳神の子)←本来は「大国魂神=饒速日」
- 韓神
- 曽富理神
- 向日神
- 聖神
- 大香山戸臣神
- 御年神
- 奧津日子神
- 奧津姫(別名「大戸姫神」=竈神)
- 大山咋(山末之大主神):近江の日枝の神・松尾の神
- 庭津日神
- 阿須波神
- 波比岐神
- 香山戸臣神
- 羽山戸神
- 庭高津日神
- 大土神(別名「土之御祖神」)
- 久延毘古命
- 野見宿禰(ノミノスクネ)
- 大田タネコ(五十猛の9代目の子孫)

系図
シラギ神について気になる事
飛騨の口伝では「シラギ神」は、飛騨天孫族の敵対勢力として伝わっています。
現在の 飛驒一宮の「水無神社」の主祭神は、「水無大神」であり、「水無大神=御歳大神」。
・飛騨一宮水無神社(Wikipedia)
・飛騨一宮水無神社(公式)
<主祭神>
・御歳大神
<配神>
・大己貴命
・三穗津姫命
・応神天皇
・高降姫命(=高津姫:高照光姫命の母)
・神武天皇
・須沼比命(伊怒比売命の親=神活須毘神)
・天火明命
・少彦名命
・高照光姫命
・天熊人命
・天照皇大神
・豊受姫大神
・大歳神
・大八椅命
「御歳大神」は、シラギ神「大歳神」の子。
ということは、「水無神社」には、もともとは違う神が祀られていたという事なのだろうか?
ちなみに、『水無神社の由緒』では、御歳神 は 大歳神 と 香用比売命 の子で、大歳神 は 素盞鳴尊の子 で別名を 宇迦之御魂神 という。
参考サイト
<参考サイト>
・裏古事記日本人のルーツ飛騨
飛騨天孫族とシラギ神|まとめ
以上、
「飛騨天孫族とシラギ神」についてのブログ記事でした。