大物主神とは?

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大物主神 とは?」

大物主神とは?

大物主神とは?」

この問いに対し、一番よく目にするのは

大国主神 の「幸魂(サキミタマ)・奇魂(クシミタマ)

すなわち

大国主神 の 別名

… というような説明ではないでしょうか。

幸魂・奇魂
幸魂サキミタマは 人々に幸福や豊穣をもたらす力を、奇魂クシミタマは 不可思議な力で物事を成し遂げたり、知識や才能を与える力。


大物主神  と同神(人・モノ)は、「大国主」だけではなかったりもします。

大物主神と異名同体(異名同神)説がある神・人(モノ・生き物)

大物主神とは=大国主?

古事記

『古事記』によれば、出雲の 大国主神 が 国造りに苦労していたとき、海から光り輝く神が現れて言いました。

私はあなたの 幸魂(サキミタマ)・奇魂(クシミタマ)である。

もし私を祀るなら、この国は必ず平和に治まるだろう。

ここで現れた神が 大物主神

大物主神はさらに続けました。

私を の青垣の東の山に祀れ」と。

この場所が「三輪山(みわやま/奈良県桜井市)」でした。

メモ
★『古事記』では、大物主神の 出自について詳しい説明が無く、大国主命とは別の神である様 に述べられています。

★そして、「大物主」自らは名乗ってはいませんが、文章内で登場した神の名前について 「大物主」と書かれています。


『古事記』における「大物主神」の別名 ↓↓↓

  • 坐御諸山上神(ミモロヤマノウエニマスカミ)
  • 美和之大物主神(ミワノオオモノヌシノカミ)
  • 意富美和之大神(オオミワノオオカミ)

日本書紀

ある時、海を照らす光があって、突然、何かが水の上に浮かんできました。

もし私がここにいなければ、あなたはこの国をどうして治めることができるのか。

私がいるからこそ、あなたは大きな事業を成すことができたのだ」とその者は言いました。

大己貴オオナムチ(大国主の別名)は「それでは あなたは 誰ですか?」と尋ねました。

その者は答えて言いました。

私はあなたの “幸魂(サキミタマ)・奇魂(クシミタマ)” です。」と。

大己貴オオナムチ は言いました。

「そうか。あなたは 私の 幸魂・奇魂であるとわかった。

さて、どこにお住まいになりたいのですか?」

その者は答えました。

私は 日本国の 三諸山ミモロヤマに住みたいと望みます。

そこで 宮をその場所に建て、その地に鎮まることとしました。

これが 大三輪の神 と呼ばれる神です。

メモ
★『日本書紀』では、大三輪の神のついて「私がいたからあなたは立派に国造りができたのですよ」という 過去形 のニュアンスで 表現されています。

★そして、「大己貴神の 別名とする説」と「大己貴神の 幸魂奇魂とする説」と「(大己貴神とは)別個の国津神とする説」が併記されています。

★ちなみに『日本書紀』では(「登場=大己貴神との出会い」のシーン において)「大三輪の神」とは書かれているが大物主」という名前は書かれていません

(補足:『日本書紀』の「神代」では「大物主」は本文に登場しない


『日本書紀』における「大物主神」の別名 ↓↓↓

  • 大三輪之神
  • 大三輪神

ホツマツタエ(秀真伝)

ホツマツタエ(秀真伝)では、大物主神 について以下の様に書かれています。↓↓↓

・参考:オオモノヌシ・オホモノヌシ・ウモノヌシ

モノヌシ(物主・守主)=中央政権の モノノベ の主

モノノベ(公務員)=物部 (守の侍)=君に仕えて民を治める者 =トミ・オミの別名

アスカ政権 が独立して以降、区別のために「オオモノヌシ大物主)」と呼ぶようになったと思われる。

オオモノヌシ大物主)」は 中央政権のモノヌシを言い、800人のモノノベを司る。

コトシロヌシ副モノヌシムラジ とが補佐する。

「オオモノヌシ(大物主)」は、八重垣の臣 (初代は ソサノヲ) の長男によって世襲され、同時に二人はいない。

  • 右の臣
  • 剣の臣
  • 八重垣の臣

歴代の大物主

ホツマツタエ(秀真伝)

  • 初代:大己貴(斎名:クシキネ)
  • 2代目:大国主(斎名:クシヒコ)
  • 3代目:子守尊(斎名:ミホヒコ・幼名:ヨロギマロ)
  • 4代目:天葺根命
  • 5代目:櫛甕玉命(斎名:ワニヒコ)

大物主神は一人ではない(役職)

大物主」とは、役職であり、一人ではないという話もあります。

メモ
ちなみに、大国主 も役職であり 一人ではないので要注意です。(諸説ありますが)

大物主神:その他の呼び方

大物主のその他の呼び方は以下の通りです。↓↓↓

  • 八戸挂須御諸ヤトカケスミモロ(播磨国風土記)
  • 大物主葦原志許オオモノヌシアシハラノシコ(播磨国風土記)
  • 倭大物主櫛玉命ヤマトオオクニヌシクシミカタマ(出雲国造神賀詞)

大物主神とは?|まとめ

以上、

「大物主神とは?」についてのブログ記事でした。

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