最古層のコシ族について考えていて、ずっと気になっているのが、
南方・南洋系の海洋文化を持つ集団ではなかったのか?
ということ。
もちろん一つのモチーフだけでは分からない。
ただ、コシ周辺には南方の海洋文化と比較したくなる要素がいくつかある。
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能登のイルカ
まず気になるのが能登。
縄文時代の真脇遺跡では、大量のイルカ骨が出土している。
能登の古い人々にとってイルカが重要な存在だったことは確かで、単なる食料としてだけではなく、海洋民の文化や祭祀という視点からも考えてみたい。
私自身は以前から、
能登のイルカ=最古層の海洋勢力を示すメタファーではないか
という点が気になっている。
高志の龍蛇
さらに『古事記』には高志之八俣遠呂智が登場する。
龍・蛇・海蛇を祖神や水神として重視する文化は南方世界にも広く見られる。
コシの龍蛇がどの層に属するのかは分からないが、
コシ × 海洋 × 龍蛇
という組み合わせは残しておきたい。
水と女神
糸魚川の奴奈川姫周辺にも、水のモチーフが非常に多い。
産所から水が湧く、洞穴から川が流れ出す、姫川を渡る、海を渡る、といった伝承が集中している。
女神・水源・洞穴・海という組み合わせも、南方の女性祖神や水神文化と比較してみたい部分。
ハイヌウェレ型の食物起源神話
もう一つ大きいのが、
オオゲツヒメなどの食物起源神話。
殺された女神の身体から作物が生まれるタイプの神話は、ハイヌウェレ型として南方文化との比較でよく知られている。
このモチーフがコシ周辺の古層とどのように接続するのかも気になる。
今のところ、
イルカ
龍蛇
水の女神
海
食物起源神話
あたりを一つずつ拾いながら、
最古層コシに南洋的な海洋文化が見えるか
を追っていきたい。
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